こんにちは!リウイルトラストです。
中古住宅購入に際して、耐震性は最も気になるポイントのひとつです。そこで今回は、建物の耐震基準についてご紹介していきます。
■旧耐震基準の建物の耐震性
旧耐震基準とは、震度5強程度の揺れで建物が倒壊しないという基準です。震度6以上の地震に関しては言及されていません。
実際、1995年の阪神淡路大震災では旧耐震基準で建てられた建物の約35%が倒壊・大破しています。
■新耐震基準の建物の耐震性
新耐震基準は1981(昭和56)年6月1日以降の建物に適用されている基準です。ポイントは、建物の完成が1981年6月1日以降ではなく、建築確認がそれ以降であるという点。
新耐震基準は、震度6~7程度でも倒壊しないという基準が定められており、阪神淡路大震災でも、新耐震基準で建てられた建物に関しては、倒壊などの大きな被害が出た建物は少なかったそうです。ただ、皆無ではなかったようですが…。
■阪神淡路大震災の教訓を生かした、2000年以降の基準で建てられた建物の耐震性
1995年の阪神淡路大震災の教訓をもとに、さらに厳しい建築基準が設けられたのが、2000年です。しかし熊本地震では、この2000年基準でも倒壊した住宅はありました。
倒壊の理由は震度7という激しい揺れに、続けざまに2度襲われたこと。単発での揺れはともかく、それほど強い地震が立て続けに起こるのは「想定外」だったとのことでした。やはり、100%というのは、なかなかないのですね。
■地震対策には屋根の軽量化がお勧め
地震対策としてオススメのリフォームが、屋根の軽量化です。大きな地震が起こると、重い瓦屋根の家が自重に耐えかねて倒壊する例が結構あります。
地震対策、できるところから始めていきたいですね。