売却によって損益が出た際にかかる税金

 

前回は、利益が出た際にかかる税金についてご紹介しましたが、今回は損益が出た際にかかる税金についてご紹介していきます。

 

家を売った際に必ずしも利益が出るというわけではありませんよね?

その地域よっては購入したときよりも高く売れることもあれば安くなることもあります。

 

購入金額よりも売値が低くなり、売却損が出てしまったとしても、特例を利用することで税金を安く抑えることができます。

家を売って損失が出たときに使える特例

売却損とは?

不動産を売却した際、購入した時の価格よりも売却価格が低かったときには結果的に「損失が出た」ということになり、これを売却損という言い方をします。

長く住んでいた家であれば、購入した時よりも資産価値は落ちてくることが一般的です。

そのため、売却損が出てしまうことは珍しいことではありません。

所得税と住民税を減額することができる「損益通算」

売却損が出た場合、所定の手続きを踏むことによって税金の軽減措置を受けることができます。

軽減措置の対象となるのは、所得税、住民税です。

「損益通算」といって、不動産取引において生じた売却損を別の課税所得から相殺することでトータルの税額を軽減する、という仕組みになっています。

 

不動産の場合は、そもそもの商品価値が数百万~数千万単位と大きな金額になるので、売却損が出てもできるだけ安く抑えることが重要になってきます。